滋賀の吟吹雪は初めて使う米でした。
溶けやすい米で、米のガワの味が多く出ています。
醪をきいていた段階で、これはムロゲン(無濾過生原酒)だと
確信するほど、テクスチャが押し出されていましたので、
追い水もせず、汲水歩合も通常のものより詰めたので、
かなり濃密な仕上がりになりました。
単体では甘が残存し、その甘が渋をマスキングしてしまいますが、
肉系、とくに赤身の肉を合わせると甘が消え、
終盤域の渋が広がりました。溶けやすい愛山の予行演習にもなり、
個人的に気に入った米なので、さらなるブラッシュアップ、
具体的にはもう少し醪を引っ張りメーターを
プラス(糖食わせる)ように設計仕様と思います。
▼モチーフやコンセプトについて
滋賀の酒造器具メーカーで、伝衛門もお世話になっている
「東洋商会」から東洋を取りました。また伝衛門のある地区
(新潟市北区)はかつて「豊栄(とよさか)」という地名であり、
東洋坂(よ(う)よ(う)さか」と読めるようにもじっています。
また、TOKYOからK(加藤)が抜けるとTOYOになるため、
練馬(ギリギリTokyo)から新潟(Toyo)へ向かう意味も込めています。
降りしきる猛吹雪の上り坂を登るイメージは、
酒米「吟吹雪」とかけており、また今後険しい道を登っていく辛さ、
困難さを自身の心象風景として描いてもらいました。
最初は女性の顔が見えていたのですが、
あえて雪で覆うように指定し、即物的(具像的)なものではなく
抽象化されていく様を表現し、官能(評価)の
世界へいざなう暗示として描いています。
◆ 越後伝衛門 東洋坂 -トヨサカ- 1800ml ◆
¥3,850(税込)
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