一番の難産が雄町でした。有史以来交雑せずに
残っている日本米の固定品種が、山田錦のような
醸造特性を持つわけでもなく、雄町で造られた酒質の
多様さはこの造りにくさに
起因するのではないかと感じたほどです。
もともと自称"オマチスト"なので、その名に恥じぬ
雄町の酒を造ろうと思い、また仕込みが
最後だったのでギリギリまで長期で引っ張ろうと試みました。
醪日数は40日で、醪初期で割りと溶けたので、
最高品温を10℃未満の低温で引っ張りました。
結果として901で酢イソがしっかりと出ました。
これが本来の吟醸香なのかと少し感動しました。
香りの密度が濃いような気がします。
文献上が、1935年ごろの吟醸酒が似たようなスペックでした。
ある意味でBack to the Basicsですが、さらに高みを目指します。
▼モチーフやコンセプトについて
雄町は先述の通り、日本に古来より
存在する純和系の米と云われています。
ミシャグチは土着信仰の神の名で、全国に点在する
「石神井(シャクジイ)」はおそらくこの名残と考えています。
ご飯をすくうしゃもじもおそらくこれが由来です
(しゃもじがご神体のところもあります)。
そんな土着信仰の時代(天孫降臨の前)から、
雄町はあったのだろうとの完全な憶測から、この名としました。
石の神でもあるので、図像には石をちりばめ、
また雄町独特の硬質な(?)テイストを視覚的に表現するようにしました。
今回は備前雄町ですが、赤磐雄町にゆくゆくは、
との思いとミシャグチが御赤口(または御左口)の字を
あてるため、テーマカラーを赤にしました。
次のラベル印刷ではもう少し怪しく赤が光るようにマイナーチェンジ予定です。
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